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評価制度なんて究極の「ムダ」| 評価制度の勘違い

  • 執筆者の写真: やま
    やま
  • 2024年10月1日
  • 読了時間: 4分

更新日:5月9日

評価制度を辞めた会社

<執筆者プロフィール>

こんにちは、代表のやまです。十数年、組織マネジメントに携わってきた経験から、社内制度を作る際のコツなどを共有しています。もしよければ、ご参考下さい。



●評価制度の勘違い


皆さんは、「評価制度がしっかりしている」と聞けば、何を思い浮かべるでしょうか?


・自分の頑張りを正しく見てもらえること

・成果が出たら適切に給与に反映されること


などでしょうか。


残念ながら、こうした感覚がある人は、遅かれ早かれ、不満たっぷりに辞めていきます。


と言うのも、


・皆、それぞれ頑張っている

・その成果は、皆のおかげ


という事実を無視して、「自分だけを見てくれ~」ととんでもないわがままを言っているからです(笑)


こうした社員の言い分は、だいたいこうです。

「あいつは言われたことしかしていない」「あいつはチームの足を引っ張っている」...


何だかドラマで聞きそうなセリフですが、本当にこういう人がいます。ですが、実際は、そんなあいつは、対人恐怖症で、まず会社に来るのを頑張らないといけないのかもしれませんし、誰かのせいで受け身にならざるを得ないのかもしれません。また、そんなあいつのおかげでほかの部署に助かっている人がいるかもしれませんし、誰かのせいでパフォーマンスを発揮できていないのかもしれません。そうしたそれぞれの事情があるはずなのに、どうしてそんな決めつけが言えてしまうのでしょうか?


それは、人間は、自分の基準でしか判断できないからです。

自分の基準とは、もちろん「自分の考え」を言う訳ですが、考えなんて自分の経験や知識の枠を出ることはありません。それゆえ、どうにもちっぽけなことですが、これが、いわゆる「評価」と呼ばれるものになります。


ですので、評価というのは、”その人の基準に適った/適わなかった”というだけの話で、


・皆、それぞれ頑張っている

・その成果は、皆のおかげ


という事実には何の影響もしないのです。



●評価制度の導入は地獄のはじまり


さて、ピンと来た方もいるかもしれませんが、こうしたわがままな人を抑えるために作られた制度がそうです、評価制度です。


「よし、君の頑張りを評価できる仕組みを作ろう!」と...


しかし、一方で、事実は


・皆、それぞれ頑張っている

・その成果は、皆のおかげ


のままですので、その瞬間「不公平」が誕生します。


その結果、”頑張っている”のに頑張っていないと評価されてしまう人からの不満に対処するため、評価制度のつぎはぎ祭りが開催されることになります(笑)


多くの会社は、この、答えのないつぎはぎ祭りに毎日多大な労力と時間を割いているのが現状です。まさしく「ムダ」なマネジメントでしょうか。


そうして、答えのないつぎはぎ祭りに参加させられた会社は、「どうやったら人が辞めないか?」という視点にスライドしていき、人事コンサルや人材管理システム、エンゲージサービスなど、ありとあらゆるムダな改善を強いられることになります...



●評価制度は中毒性高し



では、どうすればよいのか?という方法論は、どこかで書こうと思いますが、そもそもなぜ、評価しなければいけなくなったのでしょうか。


それは、役割を明確に分配できなくなったからです。


例えばですが、創業者と部下のみの会社を想像してみてください。この場合、創業者は、”何をどれだけどうするのか”が分かっているので、役割を明確に分配できるはずです。

しかし、一転、部下の部下ができると、どうでしょうか?部下の部下に役割を分配するのが部下になりますので、部下によっては、役割を明確に分配できず、部下の部下間で、手持ちぶさたの人と働きづめの人が出てしまいかねません(呪文みたいになりました、笑)。

それゆえ、「自分はこんなに働いているのに、なぜあいつと同じ給料なんだ!」というドラマみたいなセリフが生まれてしまう訳です。


また、さらに創業者から後継社長に代わり、部下の部下の部下なんてできはじめると、もはや誰も明確に役割を分配できないのは仕方がないことです...

一方で、私たちがすべきことは、評価制度の改善ではなく、どうやって全社員に役割を明確に分配するか?を考えるということは明確です。

それにもかかわらず、評価制度の改善から抜けられないのは、評価制度に答えがなく、どこまでもいじれるからにほかなりません。


とはいえ、現実は、評価制度を急にやめることは至難の業です。まずは、社内の状態を正しく把握し、少しずつ不公平を埋めていくことになるでしょうか。


今回は、ここまです。

また、次回お会いしましょう!


*当社では、社員の方が気軽に相談できる「社内よろず相談所」を請け負っています。ぜひ、そちらのチェックもお願いいたします。#評価制度の勘違い

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